最近「ウチのトップです」とか「業界では有名で」とか、紹介のときに言われることが続きまして。まー、ただの売り込み文句なんですが、こっちも仕事だから、『いやいやそんな(と謙遜しているけどホントです)』みたいな顔をしつつ。なーんか違和感を感じたんですが、やっとそのわけがわかりました。
そのわけ。これまでどんなにいい仕事をしてきてたってそれは過去でしかないってこと。上記のような言葉は信頼してもらうのに便利ではあるけれども、仮にそれが事実であったとしても、それは目の前の新しい顧客にとっては直接的には何の意味もないことなのだ(確率的にはあるかもしれないけど)。目の前の顧客に納得してもらうには、他所でなく、その場でベストの結果を出すしかないのだ。10社のうち9社に対していい仕事ができてても、残り1社に対していい仕事ができていなければ、その顧客にとっては0なのだ。そうやって積み上げたものが、結果的に評判・評価となる。それだけのことなのだ。
以前はひとつひとつの仕事をもっと丁寧にしていた気がする。こんな当たり前のことを忘れていたということは、社内や業界内の継続的評価にあぐらをかいて、いつの間にか慢心していたのだろう。4月。初心にかえって、またひとつひとつの仕事で結果を出していくことを確実にしていきたい。
仰るとおりだと思います。紹介するときはレファレンスが必要でしょうけれど、過去の話をしてもね。何か新しい仕事を始める時って、少しは余裕があるからきちんとできる。でもだんだん依頼が多くなってくると、ひとつひとつの仕事を丁寧にしなくなる。私もこれがとてもイヤでした。色々とやってみた結果、私の場合丁寧にしなくなることは飽きてきてしまったという要素もあることに気がつきました。(認めるのは凄く辛かったですが・・・。)だから、インディペンデント・コントラクターとなった今は、如何にフレッシュな気持ちでできる仕事を取ってくるか、を課題にしています。
Posted by: Fujiko Suda | April 08, 2004 at 07:09 PM
うう、耳が痛いです。正に仰られているSudaさんの過去の状況に陥っております。
継続的にサービスを提供する仕事なので、いい仕事をする->その顧客が私につく、というのがが積み重なって、私にぶらさがっている顧客数自体が理想的な数を超えちゃってるんですよね。会社員なので、チームワークでなんとかなればいいんですが、小規模な会社かつ特殊な仕事で代わりがいないこと、部下の実力が丸投げできるレベルにまでなっていないことから、直ぐの根本解決は難しいのです。
ただ、完璧というのは物理的に無理としても、メンタル面での慢心が出てきていたのは事実なので、顧客の大切なビジネスの一部を担っていることを忘れずに、可能な範囲でいい仕事をしていきたいなと考えています。
Posted by: kush | April 09, 2004 at 05:49 PM
「会社員なので、チームワークでなんとかなればいいんですが、小規模な会社かつ特殊な仕事で代わりがいないこと、部下の実力が丸投げできるレベルにまでなっていないことから、直ぐの根本解決は難しいのです。」
難しいですよね!小規模な会社だと、部下に入ってくる、又は部下候補の絶対数が非常に少ない。そうすると、力強く育ってくれる部下というのもあてにならないし・・・。自然の法則はどうしようもならない。顧客数がものすごい勢いで増えそうだったり、ある程度の顧客数でも、そうとう利益の伸びが期待できそうだったりすると、システマチックに人を選択し入れる事も可能かと思いますが、そういったビジネスは中々無いですし。
「顧客の大切なビジネスの一部を担っていることを忘れずに、可能な範囲でいい仕事をしていきたいなと考えています。」凄く良い姿勢だと思います。応援してますよー!
Posted by: Fujiko Suda | April 11, 2004 at 04:23 PM
ありがとうございます!自分の力だけでは不可能なこともあるけど、だからといって、それが自分の力でもできることまで投げ出す理由にはならないですよね。そのことを忘れかけていました。まずは明日のプレゼンのためにもう寝なきゃ(笑)
Posted by: kush | April 11, 2004 at 06:33 PM