自分の将来を考えるうえでいろいろ調べものをしていて、刺さった言葉。
これ、MBAじゃなくて企業戦略にも当てはまるよなあ。競合に勝つというのはあくまでShort Term Goalであって、Corporate Missionにはなり得ないでしょ。なぜ競合に勝たなければいけないかというと、企業のVisionを実現するうえで競合他社に邪魔されないため。単なる条件のひとつに過ぎないのに、経営陣が競合優位しか打ち出せないのだとしたら、そりゃまずいよ。だって競合に勝つ、だけじゃ中身がないもの。前々から、Saturationが激しいにも関わらずPlayerが多い某業界について、「いくら勝者といっても、同じ崖っぷちに向かってひた走っていることには変わりないわけですよね」とチキンレースに例えて、既存の枠組みを超える必要性を訴えてきたわけだかれど、策に溺れちゃ見失う、というのは、自分のキャリアについても同じなのね。
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追記:
競争環境の中でのポジショニングを客観的に捉える、というのは、もちろん有効な手段だけど、ゆき過ぎると判断基準を他者に委ねるということとイコールになってしまう。“正しいこと”にこだわる日本人気質としては、ついつい自省気味になってしまうのだけれども、Jobsが“Stay foolish”と語ったように、梅田氏が「若いウチはあまりモノが見えていない方がいい」と言うように、慎重なのもほどほどにしとかないとなあ。だって他のひとに認めてもらうために生きてるわけではないのだから。
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