渡辺千賀さんのblog、On Off and Beyondで最近LinkedInがまた熱くなってきたというEntryを読んで、
私も2003年に遊びで登録したんですが、何人かとリンクしたっきり飽きて放置してあったのでした。が、最近やたらと「リンクしませんか」という招待が来るので、重い腰を上げてログインしたところ、わわわ、と驚くことが。それは、
「この人知ってませんか」(You may know these people)
という「お勧めリンク先」リスト。本当によーく知っている人が10人くらいあがっていて、その正確さにあまりにも驚いたので、本腰をあげて、リンクを増やしてみたのでした。(といっても、数十件だけど。)
というくだりで、自分のはどうなんだろう?と興味を持ち、千賀さん同様、登録してから完全放置だったLinkedInに久しぶりにログインしてみた。と、ほんとに「わわわ」と驚いてしまった。「どうしてわたしがこの人を知っているって、知っているんですか?!」と聞きたくなるような人が、People you may knowにずらり。一、二度しか会ったことがない大企業の人とか。その会社に勤めている人なんて、たくさんいるだろうに、どうして??? (後から考えると、その人がわたしを検索した履歴が残っていたのかもしれない)
まあ、ちょうどMBA受験用に整えた英文履歴書もあることだし、とコピペでプロフィールを充実させてみたり、この間まで勤めていた会社で仲の良かった同僚を追加してみたり、と遊んでみた。と、ちょっと意外なことが。アメリカの人からはなかなかレスポンスが返ってこない(たぶんLinkedIn放置中)のに対して、アジアの人のレスポンスが異常にいい。元々、LinkedInは『本当に仕事のOfferが来る!』と話題になった面があって、みんな好奇心で登録はしてるんですよね。試しに同僚だけではなく、他の企業で知ってる人の名前で検索してみましたが、外資系IT企業の外国人でマネージャークラス以上の人はほとんど登録してました。
アメリカとアジアでレスポンスがはっきり別れたわけですが、アメリカのレスポンスの悪さは、わたしの勤めていた会社の米国本社は結構居心地がよくて長く勤めている人が多く、その辺のんびりしている人が多い(個人差はあるが、この手のものに対する反応も千賀さんの周りよりも薄い)からかと。一方、人材流動性の高いアジアはみんな常にアンテナ張っていることが、この違いにあらわれたんじゃないかなと思います。自分に対するオファーだけじゃなくて、どこかで関わりがあった人が別の会社に移って、また関わりが出てくる、とかしょっちゅうですしね。
シリコンバレーでも(ドットコムで懲りて)居心地がよければ同じ会社に長く勤めたいという人も少なくないので、みんなかなりのペースで会社を移るアジアの方が人材流動性は高いかも、ということを考えるとLinkedInが今後意図的にアジア市場を狙うのであれば、成長性は結構あるんじゃないかなあ。わたしの身の周りだけ見て、ちょっと思っただけだけど。
しかし、よくよく考えてみたら、LinkedInって日本のユーザーにもメリットあるんじゃないでしょうか。今、個人情報保護法で、業務上関わりがあった人に退職 後に連絡してはいけない(というか連絡先情報を持ち出してはいけない)ので。LinkedInなら名前さえわかれば検索できるし、つながりがない人から検索されても名前やプロフィール詳細見れないし。仕事を通じて知り合った人脈を法令順守しながら維持できる(笑) LinkedInのビジネスチャンスが日本にあるか、というと、なくはないけど小さくて彼らが満足しないかもね、という気がしますが、個人ユーザーとしてはアリかもね、と思いました。
千賀さんとこのコメントによると、IPO準備中ということなので、今放置中の人も話題になったらまたログインしだすんじゃないかなあ。というわけで、プロフィールやRelationメンテナンスするなら、今がチャンス? 知り合いの方、いたらリンクしてね。
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