「あとで書く」と言いつつ、そのままになることが多いこのblogですが、このTopicは自分で忘れないようにしておきたいので、ほんとに書く。というわけで、iPodの新ラインナップに関する話題。
左の図は、先日発表されたiPodの機種別の容量と価格をグラフ化したもの。touchに関しては『容量以外に、値段に見合うadd valueがあるはず(と少なくともAppleは考えている)』という前提の元に“add value”分を水色の棒グラフで上乗せしている。こうみると、ラインナップの中でclassicの上位機種と、touchの下位機種のところだけ、価格付けが逆転している(濃紺の折れ線グラフが実際の価格、影線は価格の差異がスムーズであった場合を示している)。
Appleは、いったいどうしてこのような価格付けを行ったのだろうか?touchの販促のため、下位機種の価格を下げた?しかし、それではclassicの上位機種の価格がスムーズなラインより上に付けられていることの説明としては、根拠に弱い。classicの部材価格(160GB HDD)の価格が高かった?しかし、価格もProductの重要な要素であることを知っているAppleなら、あるべき価格帯に収めるために部材の変更を行うのではないだろうか。
わたしは、この価格付けにこそ、Appleの本音がこめられているように思う。
touchの(本来のラインより)下に付けられた価格は、上記の通り、新しくLaunchした製品に対する戦略価格だろう。では、classicの(本来のラインより)上に付けられた価格はなにかというと、最高機種に対するプレミアプライスなのだと思う。最高機種を手に取るユーザーは多少高くても、そのProductの購入をやめることはない。だから、ユーザーの許容範囲内($50)で価格をつり上げることで、利益の増大を見込める。プレミアプライスをつけているということは、classic 160GBこそ最高機種なのであり、touchはiPodの最高機種などではないのである。少なくともMusic Playerとしては。
次回Entryに続く。
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