さて、こちらでちらっと書いた通り、9月の第2週より卒論のためのプロジェクトで、オランダの中小企業(製造業)でインターンをしています。
プロジェクトの内容はこんな感じ:
この会社はある製造業の製造プロセスに関わるビジネスをしているのだが、欧州の製造業全般として東欧やロシアなどへのシフトが進んでおり、この企業の顧客も例外ではない。しかし、中小企業にありがちなパターンで、これまで明確な戦略もなくいきあたりばったりで事業を行ってきたために、この流れについていけていない。実際、西欧市場内ですら、これまでの基盤のベネルクス&ドイツ以外の市場(フランス、スペインなど)で営業活動を行ってはいるものの、ほとんど成功していない。また、全方位型ですべての市場に投入するほどの資本もない、し、それは効率的ではない。というわけで、市場調査・分析(需要、競合、文化的相性度・・国によって考え方とかの違いが激しく、オランダ企業である同社にとっての”入り込みやすさ”が違ってくるため)を行い、進出プランを立てることが今回のプロジェクトである。
と、ここまではいいのだけれど、既製品を売っているわけではなく、セミオーダーメイドのシステムプロバイダー(ITじゃないけど)のようなビジネスなので、一口に需要・競合といっても明確な線引きが存在しない。というわけで、ここが一番苦労しそうな予感。後は中小企業なだけに、与えられたお題だけではなく、他にもできてないことだらけなので、インプリのフェーズまで視野に入れて、どこまで現実的なプランと提言ができるか、も課題になる。
ほとんどのクラスメートがProjectを既に開始しているなか、順調にいっている人もいれば、退屈で死にそう(Financeだけど会社に行く必要がないので1人で自宅作業とか、本人がマーケティング志望なのに志望業界の一流企業だからとSCMのプロジェクトを取ってしまったけどやはり性に合ってないとか)という人もいれば、企業側のマネージャーがインターンを単なる労働力としてしか見てなくて時間配分やプロジェクトの目的遂行に苦労している人などもいる。
わたしの場合は、プロジェクト内容についてはChallengingだとは思うけれども、自分の興味分野にぴったりなのと、Marketing/Strategyだけでなく、Finance、SCM、Orginaizaionなどなど、MBAで学んだことを総動員して当たっている感じで非常に高いモチベーションを維持できている。また、非常に評判のよい教授に学校側Supervisorについてもらうことができたうえに(既にいろいろと有益な助言をいただいている)、そして企業側Supervisorがプロジェクトや卒論の条件を満たすことに非常に協力的であるうえ、元コンサルタントである彼からも有益なアドバイスをかなりもらっている。Thesis Partner(2人1組が原則なのです。申請すれば1人でもできるけど)のブラジル人のLもいいヤツだし(ただし唯一の心配事は、彼がエンジニア出身でMarketing/Strategy関係の思考が苦手な人で、問題の把握自体にかなり苦労していること)、非常にHappyです。
今日、企業側Supervisorと打ち合わせをしていて、彼が説明に使ったロジックは「MintoのPyramid Principle」だと教えてくれたのですが、帰ってきてからそれは『MBA入学前に買ったけど、結局読む時間が取れずにいる』この本とイコールだと気づきました。。。これと同じ日本語版、今目の前にあります。他にも目を通さなきゃいけない文献が山積みなので、今週末は読書三昧だな。でも就職活動もしなきゃ。。
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