あれもしたい、これもしたい
もっとしたい、もっともっとしたい〜♪
と気持ちは欲張り、実行がともなわずな毎日。でもふと落ち着いて考えると、つめこみ式にあれもこれもというよりも、本当に必要でないものを削ぎ落とす時期にきてるんだろうなあと思う。少し前に保田さんのblog、ちょーちょーちょーいい感じで「ラストフライト」というEntryがあった。航空会社を退社する奥さまの話なのですが、そのなかで2つの言葉が出てくる。
「辞めるの。何かを得るためには何かを捨てるの」
「何かを選択するということは、他の全てを選択しないということ」
もうひとつ、榛野なな恵さんのPapa told meという漫画のなかの一話で、お父さんの元同級生がせっかく素敵な一軒家を建てたのに、帰宅拒否気味になってしまったという話があった。彼の相談にのったお父さんのセリフで、こんな感じのがあった(うろ覚え)。
「○○はさ、真面目なやつだから、なにかを積み上げていけば、そしてそれが正しいことであれば、すべてが手に入るように思ってたんじゃないかな。でも本当はそうじゃなくて、何かを得るときには何かを失うようにできているんだよ。」
これ、実際に真面目な人ほど陥りやすい罠だと思う。それで思い通りにならないことに「おかしい、おかしい・・・」と追い詰められてしまう。わたしがこの話を好きなのは、お父さんの助言で、なんで自分がそうなっちゃってたのか気づいた彼は、明かりのついた、中で家族の待つ家を見て、「うん、僕の選択は間違ってなかった」と意思を持って帰っていくところ。
何を捨てていくのか、それはとても苦しい選択だと思うけれど、前に進まなきゃいけない。